2006年 3月 / リーフレット作成
担当 / Eiko Goto
出産してからしばらく子育てに専念している時期があった。
子供が歩けるようになってくると今日はどこに連れていこうかと、
どう遊ばせようかなどと思っているときに
家の近くに室内で子供が遊べる無料の施設があると聞き、
そこに通いだした。
ボランティアで働かれるスタッフの方は皆さん親切で
ここでママ友作りに役に立った。ここで知り合ったママ友は
いまだに仲良くさせてもらっている。
広い室内に手作りのおもちゃから滑り台まであって
小さな子供や赤ちゃんにはうってつけの場所である。
食事をする場所もきちんとあり、そこ以外では飲食しないよう、
きちんと分けられているが
部屋の片隅に大人がコーヒーを飲める場所があり、
子供が遊びに夢中の時はそれをいいことに
そこで１杯50円のコーヒーを飲んで
ちょっと一息なんてこともあった。
１年近く通っていて子育ても少し落ち着いたころ、
フリーデザイナーを開始した。
たまたま、ここのスタッフの方でもと、コピーライターの方がいて、
話しているうちに私がフリーのデザイナーだというと、
パンフレットを依頼してくれた。
彼女のコピーライト、私が撮影、デザインと
コラボレーションで作成。たくさんの子供やママがいる中、
撮影し、何人協力してくれたモデルとなった美人ママや
かわいい子供たちは快く撮らせてくれた。
根が正直なもので被写体がビジュアル的に美しいと
何枚も夢中で撮り続けてしまうので
回りのお母様方からみたら、首からデジカメひっさげて
撮りまくる私の姿は不審者そのものだったろう。
当時はまだ保育園などあずけてないから当然夜中しか
作業時間もとれず、苦労したが、なんとかパンフレットが
出来上がった。
あとで聞くとコピーライターの彼女はそのあと家の事情で
辞められたそうだ。
彼女にとっても最後の記念の作品となったことであろう。
子供プラザなので安心できる優しいイメージで作成。
表紙も落書きのような絵で温かみをだした。
中面は写真でシャープに構成、
そして電車の落書きなどで柔らかさをプラスした。
モデルに自分の子供をちょこちょこ出したのは
親のエゴだろう。いい記念になった。
