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Welcome board

2007年 7月 /ウェルカムボード作成

担当 / Eiko Goto

菩提樹

店舗デザイン事務所に勤めていた時代の後輩が
結婚するという。
今から約、9年ほど前
彼女は私の10歳下で当時高校を卒業したばかりだった。
入社日、彼女は長い髪を切り、金髪の
ベリーショートにしてきた。
私は面喰らったが
当時の会社の個性が強い社長は笑い飛ばした。

感性が鋭く、デザイナーに適し、何でもこなす彼女。
愛くるしいので皆に愛されていたが
毎日帰りが深夜を回る、そのハードさに
辛さを覚え、半年ほどで辞めていった。
私とは年齢が10も違うのに何故だか馬があうので
今でも仲よくしてもらっている。

結婚で久留米から福岡に来た私を
追いかけてきたわけではないが
彼女は、1年ほど私の近所に住み、
そして結婚で別の区へ引っ越した。

その結婚の時に彼女が
「ウエルカムボード作ってくれませんか?」と
依頼してきた。そうか、それならば
最高に彼女らしいものを作らねばと心に誓った。

はじめ、可愛らしいカラーで何種か作った。
ポップな感じである。

ウェルカム 水色 ウエルカムピンク ウエルカム パープル

そして、次にぱっとイメージにわいたそデザインは
後輩が以前クラブニュージックを愛したことを思い出し
クラブ風にハスをカッコよく。。って
これって結婚式がメインのはず。

ウエルカム蓮

私はデザイン的にはこれが一番好きだったがハスの花ことばが
別れを意味し(だから葬儀に使われるんだろう)
縁起が悪い。

そんな縁起の悪いもの送ったら恨まれる。
親戚達から何を言われるか予想すると怖い。

ということで花言葉から先に選んだ。
そして、熱愛、夫婦の愛、結婚、情熱の愛という
素敵な花言葉をもつ菩提樹の花をモチーフに
新郎新婦のイメージでデザインした。

彼女と彼の衣装合わせの写真、
彼女がもつ本質などを含めカラーを
ブルーと白にしたが、会場のテーブルクロスのブルー、
彼女の親戚のお姉さんが造ったティデイペアのぬいぐるみと
カラーがマッチしたのは偶然である。

彼女はとても喜んでくれて、
他のデザインも二次会用に使いたいと言って
他のポップなデザイン三種も使ってくれたようだ。

長い間、お世話になった後輩なので
私からの精一杯の思いの贈り物となった。
そして偶然にも写真屋さんが選んだ彼女の一生の
思い出のアルバムの表紙は
このウエルカムボードの風景だった。
どうやら私は彼女の人生に大いに参加(邪魔?)しているようだ。

アルバム

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